* 画像の上、またはここをクリックすると拡大します。  
  
5/12/2017    






今年も青春18切付を使って、中国地方一周の一人旅を企画し、3月30日〜4月3日まで4泊5日で出かけました。 今回は日本最長区間の「山陰本線」を全線踏破し、山陽本線、東海道本線を5日間で巡る全行程1700qに及ぶ旅でした。 沿線で見た様々な風景をご紹介する前に、今回の旅の目的をご紹介します。


■青春18切付5回分を使って旅の計画をどう組み立てるか
今回の旅行を計画するに当たって、青春18切付5回分をどう使って、行程を組み立てるかが問題でした。
 青春18切付を使ったことがある方はご存じでしょうが、この切付は、@5回分が1枚の切付になっている  A1回分でJR全線が1日乗り降り自由で使える B特急列車や新幹線に乗れない、などの基本ルールがあります。 そしてこの切符の値段は11,850円、つまり1回分は2,370円になります。 ということは1日2,370円以上の運賃区間に乗れば元が取れるという計算になります。
 旅に出かける前に、考えた今回の旅の目的は、次の3つです。

1.山陰本線を全線踏破したい
2.次の5カ所にたち寄りたい
  • ゲゲゲの鬼太郎の作者「水木しげる記念館」(鳥取県境港市)
  • 足立美術館(島根県安来市)
  • 出雲大社(島根県出雲市)
  • 松下村塾、松陰神社(山口県萩市)
  • 広島原爆ドーム(広島県広島市)
3.5日間で中国地方を一周して帰る

この目的を達成するために、5日間の日程をどう組み立てるかが課題でした。 というのも山陰本線はほとんどが単線区間の各駅停車で運行されており、列車本数も少なく、 各区間を乗り継いで行かないと移動できない路線のため、もし乗り遅れると大幅に予定時間が狂ってしまうからです。
 そこで頼もしいツアーコンダクター、iPhone iPad 地図ソフト 時刻表ソフト を使って事前に下のような大雑把な行程を計画しました。 果たして本番で予定どおりの時刻で乗り継げるかわかりませんが、 「案ずるより産むが易し」とばかりいざ出発です。

【計画した5日間の旅の行程】




皆さんも鉄道のニュースで「ダイヤの乱れが出た」とか「ダイヤ」という言葉を聞くことがありますが、 このダイヤとは何かご存じでしょうか。
 ダイヤとは「ダイヤグラム」といって、交通機関の運行計画を表現した線図のことです。時間を横軸、停車駅を縦軸にとったグラフ状のものです。 下り列車は右肩下がり、上り列車は右肩上がりの折れ線を描いていきます。単線区間では駅間で上下列車が来ることはないので線が交差することはありません。 複線区間では、当然駅間で列車がすれ違うので線は交差することになります。毎年4月に大幅なダイヤ改正がありますが、 ダイヤとはこの「ダイヤグラム」を改正することなのです。このダイヤグラムによって、日本の鉄道は毎日、運行されています。
 さてこのダイヤを使って、JR山陰本線を見てみましょう。

JR山陰本線は京都駅と山口県の幡生駅を日本海沿岸経由で結ぶ、営業キロ673.8kmで、JRの在来線としては最長距離です。 ちなみに、新幹線を含めた日本最長距離の路線は東北新幹線で、営業キロは713.7km、実際の距離は674.9km。 東北新幹線が距離を延ばすまでは、東北本線の739.2kmが日本最長でした。東北新幹線が八戸駅まで延伸し、 東北本線盛岡〜八戸間が第3セクター鉄道に移管されたとき、最長距離記録を失いました。 それまで2位だった山陰本線が在来線距離ランキングのトップとなりました。
  山陰本線は全区間がJR西日本の管轄で、京都駅から、鳥取県・島根県の県庁所在地を経由し、このダイヤを見ると、 異質の路線が並んでいるように見えます。あまりにも長いため、この全区間を走行する列車は1本もありません。


山陰本線の駅数は全部で160(支線の仙崎駅を含む)。列車の線は赤が特急列車紫が快速列車は普通列車です。
 山陰本線の列車ダイヤは「多段構成」といわれる運行になっています。つまり、いくつかの拠点駅があり、その駅周辺の運行密度が高く、 拠点駅間の運行密度が低いという、長大路線の運行の典型です。

最も運行密度の濃い区間は京都〜園部間です。京都駅への通勤圏で、複線区間になっています。続いて綾部〜福知山間も複線区間で、 ここは舞鶴線の列車が乗り入れています。園部駅から先は特急列車が目立ち、京都〜福知山間の特急「はしだて」、京都〜城崎温泉間の特急「きのさき」、 福知山〜城崎温泉間は新大阪駅発着の特急「こうのとり」、和田山駅から香住駅・浜坂駅、さらに鳥取駅まで走る特急は大阪駅発着の「はまかぜ」で、 城崎温泉の観光価値の高さを示しています。

次に特急列車が目立つ区間は鳥取〜益田間。特急「スーパーまつかぜ」と、益田駅からさらに山口線に乗り入れ、新山口駅に至る特急「スーパーおき」が走っています。
 城崎温泉〜鳥取間は特急列車や快速列車はありますが、普通列車は1〜2時間に1本。益田〜長門市間は4時間も普通列車の空白時間帯があります。 山陰本線の一部だから生き残っているともいえます。長門市〜下関間も少ないけれど、下関駅付近では日中の運行本数も確保されています。
 山陰本線は盛り上がる区間と寂しい区間が同居しています。ただし、寂しい区間でも車窓は良く、自然の風景を楽しめます。
 2017年6月から「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」 が走ります。「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」が走り始めると、山陰本線の全区間を走る列車は、 じつに45年ぶりとなります。この列車の登場で、このダイヤがどう描かれるかも興味深いところです。
(参考資料:マイナビ「旅と乗り物」)



4/24/2017    




↑ ページトップへ