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声あげて 石斛の香を 感じをり  加藤 楸邨


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写真のセッコクは松の幹に張り付けたものですが、セッコクはもともと岩や樹木に根を張り付かせて自生する着生ランです。 特に水をやったり、肥料をやったりしたことはないのですが、もう長い間生きています。 不思議に思っていたら、水分は空気中からとるのだそうです。
セッコクという名前は中国での呼び名「石斛(せきこく)」が訛ったものだというのが定説のようです。

セッコクは古くから日本で栽培もされている山野草です。長生草、長生蘭という非常に縁起の良い名前で親しまれてきました。 節のある細い棒のようなバルブを何本も束ね、細い根でしっかりと木や岩に着生し、晩春から初夏に白や 淡いピンクの花 を咲かせます。

古代より、健胃・解熱・消炎・強壮・強精薬として珍重されてきたためでしょうか、 はたまた花が美しく匂いが良いからでしょうか、花言葉は「私を元気づける」・「あなたを元気づける」などです。

5/25/2017    









クンシラン(君子蘭)

朱の色に 好き嫌いあり 君子蘭  汀子


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クンシランは「蘭」という名前がついていますが、ラン科の植物ではなく、南アフリカが原産地のヒガンバナ科の植物です。
クンシランのクンシ(君子:徳が高く品位のそなわった人)は、この植物の学名の中にラテン語で「高貴な」という意味の 言葉が入っていることと、蘭に似ていて見た目も豪華で「高貴な花」のイメージがあることからつけられた和名だそうです。

この花は繁殖力が旺盛ですが、加湿、寒さ、極端な暑さには弱いので、日陰で育て、冬は霜や雪にあたらないようにすれば、 毎年大型の豪華な鉢花として見事な花を楽しむことができます。可愛がり過ぎて、水をやり過ぎないことが最も肝要です。 花が咲かなくなるからです。

以前、我が家のクンシランが余りにも見事に咲いたので、日当たりの良い玄関の前に鉢を移動させたところ、 葉が茶色に変色し、大失敗をしたことがあります。

花言葉は「情け深い」「誠実」「貴い」などです。この花を贈れば、誰もがきっと喜んでくれること請け合いです。

5/10/2017    









花水木(ハナミズキ)

花みづき 十あまり咲けり けふも咲く  水原 秋嚶子


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自宅の近くの街路樹に植えられている「ハナミズキ」、大きな白い花びらが咲きこぼれんばかりに満開を迎えています。 歌手一青窈(ひととよう)さんが 薄紅色の可愛い君のね〜と歌い一躍、 名前が知られるようになりましたが、花色は白が基本で、他にピンクがあります。

でもこの花びらのように見えるものは、実は総苞(そうほう)というものだそうです。 総苞とは、花序の基部に多数の包みが密集したもの。苞とは、植物用語の一つで、花や花房の基部にあって、 蕾を包んでいた葉のことをいいます。つまり、花を包む葉っぱの一種が花のように変化したもの?でしょうか。
では花は??と思いますよね。花は中心の小さな点々が花序で、あの一つ一つが花だそうです。 そして、一つが5mmくらいで4弁の黄緑色の花を開くそうです。

ハナミズキの花言葉は durability (永続性、耐久性)です。 一青窈さんは2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件の発生時、ニューヨークの友人からのメールをきっかけにこの歌詞を作りました。 『君と好きな人が百年続きますように』の部分は、ハナミズキの花言葉にもつながっています。

原産地は北アメリカ東部〜メキシコ北東部で、正式な和名はアメリカヤマボウシですが、 別名のハナミズキのほうがよく知られています。アメリカを代表する木でバージニア州とノースカロライナ州の州花にもなっていますが、 日本がワシントンDCに桜を送ったお返しにハナミズキが送られてきました。日本人が桜を愛するように、 アメリカではハナミズキは最も愛される花の一つです。
(参考:花の歳時記)

4/28/2017    








禅寺の 白雪芥子や 風薫る  詠み人知らず


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シラユキゲシは中国原産のケシ科の宿根草です。 白い雪のような花色とケシ科の花であることからシラユキゲシと名付けられました。
しかし、茎を切った時にオレンジ色の樹液のようなものが出るため、 原産国の中国では『血水草』という和名や英名とは似ても似つかない名前で呼ばれているようです。

シラユキゲシの花は、写真を見てもお分かりのように、白い花びらと黄色いおしべの対比が美しく、 とても優しい感じの花です。

しかし、花の印象とは異なり、暑さ寒さに強く、繁殖力が旺盛で、 地下茎を四方八方に伸ばして生息地域を広げていくために、植える時にはちょっと注意が必要な植物だそうです。 私もかなり昔、この花の清楚な美しさに惹かれ、友人に苗を分けてもらいましたが、適当な場所がなかったために、 プランターに植え、地植えを怠っていたのは正解だったと思いました。

花言葉は『優美』です。しとやかで優しい花だからでしょうか。
※写真は安泰寺さんのシラユキゲシです。
4/18/2017    









山菜の王様  タラの芽

たらの芽の とげだらけでも 喰われけり  小林 一茶


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タラの木はウコギ科に属する落葉性の低木で、日本全国どこにでも見られる低木です。 桜の8部咲きの頃に合わせるように生えてくる新芽は、タラの芽と呼ばれ、 山菜の中でも特に美味で、山菜の王様とも呼ばれ、天ぷらやおひたし、 和え物などにして食され、春の味覚として殊の外珍重されてきました。

たらの芽は山菜特有の味と、もちっとした食感とほのかな苦みがあり、 天ぷらにするのが最も美味しいとされ、人気の秘密になっています。 そのために、栽培法も研究され、12月ごろから店頭で見かけるようになってきました。
 昨日、あるスーパーで見かけたものはつぼんでいて、 大きさもそろっていて立派なものでしたが、1個100円ほどすることがわかり、 その高価なことにびっくりしました。
 天然ものは、栽培品種と異なり、一味違いますが、乱獲により減少傾向にあり、 採取は難しくなりつつあるそうです。タラの芽は通常、頂芽のみが採集の対象で、 側芽や胴芽まで取ってしまうとその枝は枯れてしまうからです。

タラの木は芽が美味だけでなく、樹皮は民間薬として健胃、強壮、強精作用があり、 糖尿病にも効くと言われています。また、芽を食べることで同じような効果が期待できると言われ、 いいことづくめの木です。

註:写真は栽培品種のタラの木ですが、棘のあるものとないものと2種類あります。
しかし、棘のある木は何故か弱く、年々減少傾向にあります。色の濃いもの(メダラ)の方が丈夫です。
4/4/2017    








春寒に  もう開きおる  諸葛采(しょかっさい)  詠み人知らず


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全く植えた覚えがないのに、今年も薄紫色の可憐な花が畑の隅で咲きはじめました。 もう何十年も前に、この花の持つ楚々とした美しさに惹かれ、近所の方に苗を分けていただいたことがあります。 「この花の名前はハナダイコンですよ。」と、教えていただきました。その時、 植えた場所は今咲いている場所とは全く違う場所でした。

ハナダイコンは春になると次々と花を咲かせ、約1か月位私たちの目を楽しませてくれます。 耐寒性があり、格別な肥料もいらず、こぼれ種から発芽し、生命力が強く、 野生化したものをそちこちで見ることができます。

今回、この花のことを調べてみたら、俗にハナダイコンと呼ばれる花には
1. 『ハナダイコン』
2. 『ムラサキハナナ』『オオアラセイトウ』『ショカッサイ』
という2つの種類あることがわかりました。 (詳しくは上記の赤色の文字をクリックして下さい。)


これらの花が大根の花と似ていることから、両者にこのような名前がつけられたようですが、 『ムラサキハナナ』『オオアラセイトウ』『ショカッサイ』を『ハナダイコン』 と呼ぶのは正式には認められていないそうです。

沢山の名前を持つムラサキハナナは江戸時代に中国から日本に渡来したと言われています。 ショカッサイ(諸葛采)という名は中国名ですが、現在では和名として通用しています。 花言葉は『知恵の泉』だそうです。

3/21/2017    









「花の蜜 だーい好き」 メジロ

見えかくれ 居て花こぼす 目白かな  富安 風生


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この動画は家人が「寒椿の花にメジロが来てるよ。」と教えてくれたので、慌ててカメラを取り出し、 居間からガラス戸越しに撮影したものです。 (「ザーッ」という音は、加湿器の音です。 この音は何故かわかりませんが、お使いのパソコン等の機器によっては、聞こえないこともあります。) またとないチャンスに、今度はそうっとガラス窓を開けたら、 耳がいいのか慌てて他の木に飛び移って行き、姿が見えなくなってしまいました。

動画でもお分かりのように、メジロは大変小さな鳥です。緑がかった背中、 名前の由来にもなっている目の周りの白い輪が特徴的な全長約12cm位のスズメよりも小さい鳥です。 雄と雌は同色です。面白いことに英語名も White-eye なんです。

メジロは花の蜜や果汁が大好きです。以前、庭に棚を作って、 みかんを半分に切ったものを並べて置いたことがありますが、強いヒヨドリが来て、 メジロを追い払ってしまうので、やむなくやめてしまいました。

「多くの人や物事がぎっしり並んだり続いたりすること」という意味の「目白押し」という慣用句や、 子どもが一列に並んで押し合う「目白押し」という遊びがありますが、 メジロがお互いに押し合うように枝に並ぶ習性があるところから生まれた言葉のようです。
でも、私は未だかつてメジロがそんなふうに並んでいるのを見たことがありません。

3/7/2017    

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